世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法 斉藤淳 KADOKAWA/ 中経出版

 私にとってはベストの学習法の本だと思いました。出会えてよかった!
項目ごとに、各分野でのお勧めの本も載っていますし、もう、この通り語学の学習を進めようといます。

 で、これは他の方の評価も高いかな、とアマゾンのレビューを見に行ったのですが、、想像以上の評価の低さにびっくりしました。私自身は、海外に10年以上住んでいて、語学学習必須の状況におかれているのですが、語学学習法の本は殆ど読んだことが今までなかった初心者だから甘くなったのでしょうか。今まで悶々としていたことが、こんなにすっきり解決されたことはないという爽快感を味わったので、世間に厳しさに、衝撃を受けました。笑。

体感的に、この学習法は最速でいけると思うのと、今までずっと疑問に思っていたことが幾つか解消されて、本当にすっきりしたんです。語学学習者には基本の基本なのかもしれませんが、動画から入る。発音記号をしることによって、リスニング力もつく。逆に、発音できないことが、聞き取り不得手につながて、その後の語学学習に大きな弊害を与えるという箇所等、本当に体感していることなので、本当にこの本を読んでうれしくなりました。

アマゾンのレビューでは、タイトルとの乖離とか、タイトルの割りには新味がないなどの記述もありましたが、これらのタイトルは、もう、多分出版社の策略でしょう。タイトルに躍らされずに中味を読んで自分なりの尺度で本のよしあしを見てけるようになりたいと思いました。大げさなタイトルは手に取る時にはちょっとはずかしくはあるんですけれどもね。今回のこの本に関しては、タイトルと内容の齟齬はないと私は思いました。実践的な学びを提供する学習環境があることが非常に羨ましく思いました。

平行読みしていて本日同時に読み終わった、東大首席さんの本とあわせて、もうやる気満々です!笑。

東大首席が教える超速「7回読み」勉強法・電子書籍版 山口真由 PHP研究所 

実際のところ、勉強方法のテクニックは殆ど書いていない。兎に角、7回読みましょう(もしくは問題解きましょう)という事でした。このシンプルさが、逆に、頭に入りやすくてやってみようと思うきっかけになりました。何よりも、どのような状況でも応用できそうなのが良い。特に、ハーバードで首席を取るという驚異的な事態にも7回読みで対応できたと記載してあるのを見ると、実践したくなります。

こういうのは、啓蒙本で中味はないという人もいるのかもしれませんが、私自身は、東大で首席を取るだけではなく、3年次で司法試験に、翌年に国家公務員Ⅰ種ににうかり、(ここだけならまだ何とか理解できるが)全く言語の違うハーバードで首席を取れるというこの異常事態!に驚愕しました。著書を読んでいると、超人的な勉強量でなかなか真似できるものではないですし、実際には色々な手法を試していらっしゃると思いますが、ここまで揃っていたらもう何も言えないですね。読んでいると、ものすごく勉強へのモチベーションはあがりました。

文章を読むと、きっと論理的に考えていく頭の良い方なんだなという感じがして、決して本を売りたいから適当に書いていう感じはしません。まあ、あまり詳しく勉強方法がかいていないけど、モチベーションがあがる本。という感じかな。

笹の舟で海をわたる 角田光代 新潮文庫

 新潮文庫で読んだのですが、解説を先に読まなければ良かったと、痛感。解説が悪いという訳ではないのですが、解説者の人物観によって、かなりミスリードされて、読了中の感じ方を狭められてしまいました。逆に言えば、多元的に読めるような作品世界で、先に作品を読んでいれば、作品世界を重層的に楽しめたのではないかと思います。

 日本版フォレストガンプの様でした。戦時中から昭和へ、そして更に平成へと続く大河的な語りのなかで、ちょっとしたミステリーが挿入されていて最後まで飽きさせない作りがさすが、手練れの作家さんだと思いました。

三びきのこぶた イギリスの昔話 ポール・ガルドン 童話館出版

三びきのこぶた には 2つパターンがあるようだ。
ぶたの兄弟が、別の兄弟の家に駆け込んで生き残るパターンと、
しっかりした家を建てないと、狼に食べられてしまうパターン。
こちらは、その食べられてしまうパターン。

子供に聞いたら、生き残るバージョンのほうが好きということだが、
こういう残忍な表現が子供の本に意外に出てくることが多い。
これはいいのか悪いのか、悩むところである。

最後に子供が、狼を食べるということは、狼に食べられたお兄ちゃんも食べてしまうんだね、
とつぶやいたそのきづきが一番怖かった、、、、。悠々自適に暮らす末の弟ぶたでありましたが、
賢くて生き残ってもお兄ちゃんは食べないで欲しいな、、、。と思う私でした。

繊細な女性のための 大胆な働き方 男社会でのびやかに成功する10のヒント タラ・モア 講談社

ここの所ずっと、啓蒙書の類ばかり読んできて、疲れてしまった。ビジネス書とかは、大体同じ分野を何冊かよんだら、内容が被っている事が多く、その分野の古典を幾つか読んで、それぞれキャッチアップしていけばいいのではないかと思うようになりまいした。オンラインの特性で、こういった啓蒙書をしばらく購入していると、そればっかり目に入ってくるのが、また、良くない。しばらく良質な本屋にこもりたい気分です。

さて、話がずれましたが、こちらも啓蒙書の類で、無事に読み終わりました。内容は聞いたようなことも多いけれど、一つだけ、女性に特化した部分が非常に良かった。自分の抱えている問題が、意外に女性の一般的な問題なのだと理解できただけでも、発見のように思います。今までの行き方を振り返ると、人生の時間、人に遠慮ばかりしてもったいなく使っているな、とちょっとため息もでてしまいましたが、、、、。やはり、男性でいるときっと気がつかないと思いますが、女性として生きるのは、結構まだまだ面倒なところが沢山あるなと思います。選択の自由があるとか、色々いわれるけれど、社会の中で、補助的な役割ばかりしていると、勿論それ以上のスキルはつかないのはあたりまえで、女性が能力がないのではなく、ポジションにつけないからスキルがつかない、と自分の立場を振り返っても痛感します。私の人生かえしてーーー、笑。

具体的に、どのような問題があるか記載してありましたので、なんとなく抱えている問題が顕在化して具体的に対応できるのが良いと思いました。

あのこは貴族 山内マリコ 集英社

 読了後はそれなりに面白くはあるかなと思いましたが、一回読んだら2回目は読まないかなという意味で、読みやすい娯楽作品と位置づけました。この本の、一番の意義は、誰もが心の中に思っている、東京って階層社会だよね、という暗黙の言葉にするのはタブーな話をタイトルにしたという事かな。タブーでもないか。
 東京のお嬢という世界は確かにあるだろうけれど、もうその仕分け自体が時代遅れじゃないのかなと思う。まあ、人間的には魅力的なのは、最初は世間分かっている地方出身雑草系女子。でも最後にはお嬢様も成長するところがさわやか、という感じの〆かげん。まあ、年取ってから読むと、どうでもいいテーマ。(というと元も子もないか。)

ゼロから学べるブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座 菅家 伸(かん吉) ソーテック社

アマゾンのレビューを読んで、この本への自分の感想との違いにびっくりしました。皆さんブログにお詳しい、そして厳しい。と思いました。こちらのブログを始めるにあたって購入した本なのですが、大体の基本になることを網羅していて、情報も入っていて、著者の方はとてもサービス精神がある方なんだな、良い本だなと思ったのですが。アマゾンレビューでは、インターネットで調べればわかることばかり、とか、初心者向け、ということが記載されていて、自分があまりにも初心者なので、驚いてしまいました。

でも、ばらばらにある情報を全部集めて、必要なことを全て網羅して提示する、というのはなかなか難しいことではないですか?
ということで、こちらで記載していることをどんどん試してゆけば、まずは基本的なことに関して穴はないだろうと思えるのような、安心感のある本でした。

もう、ブログは始めながら、段々自分の理想の形にしていくしかない。倣うより慣れよという感じで、兎に角どんどん始めようと思ったので、こちらの本で拝見したことを少しずつ試して、ブログの体裁を整えていこうと思いました。良かったです。

子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ 澤田 敬 童話館出版

いかに自分が、子育てにおいて硬直しているかわかる本でした。
いつもピリピリイライラしてしまって、どうしてだろう思うのだが、義務的にやらなければならないことばかりに目がいって、頭で考えるばかりで、人間として大切なことを見失っていたなと、気がつかされました。

現代が急がしすぎるのか、自分の子育て経験値が少なすぎるのか、もしくはいずれもなのだと思いますが、お稽古事や、他者との比較、出来る出来ないではなく、人間として何が必要なのか。愛とはどういうことなのか、ということを改めて考えました。こういうことってとても現代的な問題のような気もします。勉強ばかりして、人より何かができることを重視されたりして、生活のことや、人間性というものがおざなりにされていないか、とドキッとしてしまします。大人になってから外国に住んで、人間としてのキャパが小さすぎること、子どものことも含めて生活経験があまりにすくなすぎることに、悩まされているのですが、親がどっしりと構えて、子どもと過ごすこと、ぎゅっと抱きしめてあげること、そのことが大切なのですね。今まで本当に何を見て生きてきたんだろう。

ミーナの行進 小川 洋子 中公文庫

私自身のとても私的な部分に関わるところで、読みながら衝撃が走った作品。
両親や祖父母、そして私自身も一時期住んでいた神戸の古き良き世界が、(実際に目にはしていないのに、語り継がれていた世界)そのまま目の前に拡がっていて本当に驚いた。その上に、清涼飲料水の工場が出てきた時点で、父がやはり清涼飲料水の会社に関わっていたため、これは、私達のことを書いたのか、と思ってしまうほど、プライベートにリンクした作品。

物語の雰囲気は、なんとなく死や破壊に向って進んでいるように見えるのに、最後にその物語に閉じ込められた世界から急に現実に飛翔するくだりで明るい希望を見出した作品。