繊細な女性のための 大胆な働き方 男社会でのびやかに成功する10のヒント タラ・モア 講談社

ここの所ずっと、啓蒙書の類ばかり読んできて、疲れてしまった。ビジネス書とかは、大体同じ分野を何冊かよんだら、内容が被っている事が多く、その分野の古典を幾つか読んで、それぞれキャッチアップしていけばいいのではないかと思うようになりまいした。オンラインの特性で、こういった啓蒙書をしばらく購入していると、そればっかり目に入ってくるのが、また、良くない。しばらく良質な本屋にこもりたい気分です。

さて、話がずれましたが、こちらも啓蒙書の類で、無事に読み終わりました。内容は聞いたようなことも多いけれど、一つだけ、女性に特化した部分が非常に良かった。自分の抱えている問題が、意外に女性の一般的な問題なのだと理解できただけでも、発見のように思います。今までの行き方を振り返ると、人生の時間、人に遠慮ばかりしてもったいなく使っているな、とちょっとため息もでてしまいましたが、、、、。やはり、男性でいるときっと気がつかないと思いますが、女性として生きるのは、結構まだまだ面倒なところが沢山あるなと思います。選択の自由があるとか、色々いわれるけれど、社会の中で、補助的な役割ばかりしていると、勿論それ以上のスキルはつかないのはあたりまえで、女性が能力がないのではなく、ポジションにつけないからスキルがつかない、と自分の立場を振り返っても痛感します。私の人生かえしてーーー、笑。

具体的に、どのような問題があるか記載してありましたので、なんとなく抱えている問題が顕在化して具体的に対応できるのが良いと思いました。

あのこは貴族 山内マリコ 集英社

 読了後はそれなりに面白くはあるかなと思いましたが、一回読んだら2回目は読まないかなという意味で、読みやすい娯楽作品と位置づけました。この本の、一番の意義は、誰もが心の中に思っている、東京って階層社会だよね、という暗黙の言葉にするのはタブーな話をタイトルにしたという事かな。タブーでもないか。
 東京のお嬢という世界は確かにあるだろうけれど、もうその仕分け自体が時代遅れじゃないのかなと思う。まあ、人間的には魅力的なのは、最初は世間分かっている地方出身雑草系女子。でも最後にはお嬢様も成長するところがさわやか、という感じの〆かげん。まあ、年取ってから読むと、どうでもいいテーマ。(というと元も子もないか。)