やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術 菅原洋平 KADOKAWA / 中経出版 

ところどころ、ハッとすることが書いてある。

もっと前から知っておけばよかったな、ということも。

文章が違えばもっと内容が分かりやすい表現の書籍になっていたかもしれない。著者が話しているような、人間らしい語り口が、ゆったりと読めて良いともいえるのですが、内容を消化するのに、一度読みでは混乱する。

 

覚え書き

ードーパミンの作用等は、他の書籍等でも読んだことがあるが、ドーパミンに操られることで慢性的な疲労が起きるのはこの本を読むまであまりピンときてい     ませんでした。そして、『脳が使えるエネルギーは有限」「無駄な消費」を防ぐこと。

「やめられないことは『好きなこと』ではない」。本当に好きでしていることにはドーパ ミンの作用を受けない。ドーパミンの効果に気がつかずに好きだと思っていると、依存に繋がり危険という事が理解できました。

 

ドーパミンの作用で「実態のない期待感で慢性的に疲労」している状態から抜けだすには、消費社会からにけだして、自分のことは自分でする、またキャンプや山登りなど自然にふれて、「実態のない期待感から離れる」

 

ードーパミンの対処方法

「話題を共有する」(やめたいことを隠さない。)(子供がゲームに夢中になっているときは、やめなさいといわないで、ゲームの内容を聞く。ゲームから気をそらした後に、面白いねなどと反応して、子供の脳に報酬を与える。)

「細部を観察する」(アイロンがけなどをして能動注意を使う。多くの家事は自然に能動注意を用いる。)

「準備して丁寧に作業する」(お菓子は袋から食べないなど。)

「選択肢を減らす」<使わない洋服は捨てるなど。選択肢が多いと、エネルギーを消耗する。)

「時間感覚を鍛える」

「ドーパミンがきれたイメージを言葉にする」(風船がしぼんだ感じ、など。言葉のタグをつけると、この言葉のイメージでドーパミンをコントロールできる。)

 

「脳はやらされ仕事ができない」自発的に決めないと続けられない。

特に、ああ、と思った箇所は現代の日本社会はランキング等、他発的な動機を強制する場合が多かったり、他人の評価が多すぎて、自発的に動けない状態が恒常化している、という箇所でした。様々な広告や、社会的圧力等を含め、他動的に動かされるたり、自発的に動こうとする芽を摘まれる状況が多すぎるなと思っていたので、とても共感しました。

また、他人の大丈夫、という言葉も、気にかけているようで、自発的動機をじゃまするような作用を持つというところを読んで、人に親切にしているようでいて、無意識に制限をかけているのかと、反省もしました。

 

 

ー自分で決める力をつけるには。

朝一番に決めたことをする。(一番効果的)
・また自己選択の機会を増やして、脳をトレーニングする。
・内発的動機付けによって行っている趣味などのことを積極的に人に話す。

 

「脳が体に命令しやすい言葉を」使って、指示をだす。(脳を混乱させない。)

 

ー「4つの仕組みを使って『続ける』ための具体的な方法」

・続けて作業したいことがあったら、毎回同じ場所、それしかない場所で行う。
(他のものがあると、脳がいちいちそれに反応して疲弊する。疲弊する作業は続けられない。)

・勉強机でしか勉強しない。その場所で勉強したという既成事実脳につけるをつくる。そうすると、机にいくと勉強するように脳がセットされる。

・同じことを続けるときに、見える景色を変えない。

<新しく情報がはいると、脳がその解析にエネルギーをつかって疲弊する)貞一でヨガをするなど、

場所を決めると、脳がすぐまたヨガをするのだと理解してセットできる。当然、テレビなどが視野に入らないようにする。

・自分のピークの時間作りをする。(詳細は書籍で。)

・4日以上続ける。その次は2週間以上続ける。もし毎日実行できなかった場合は、週の過半数以上実行できるようにする。そうすると、脳に習慣としてセッティングされるようになる。

・正しい姿勢で行う。(エネルギーの節約になる。)

・完結した動作を一度脳と体に覚えこませる。(イメトレ)それを、練習直前、練習中、練習直後にイメージする。

・道具の置き場所を同じにする。

・口にだして言葉で指示を出す。(体の動きは言葉でタグ付けされて保存されるため。言葉によって、次の動きの準備がされる。)

・口にだすときは「しなきゃ」ではなく、「する」と口にする。(そうしないと脳が混乱する。)

・また具体的な時間と回数や作業分量を明確に数字にして口にだす。

・目標設定は、自己選択した上で、具体的な目先の動作を指示する。

ー体の変化に敏感になる。
・例えば体調がわるくなったときにとる行動を認識する。(疲れるとお菓子を沢山食べるとか。)

・また体調が良いときのサインにも敏感になる。

・生理現象は可視化すると改善する。それらの生理現象を上手く利用するのは続ける為には重要。

・「なぜならば、私たちの感情は、すべてこの生理現象による反応である「情動」がもとになっていて、この情動さえかえられれば「感情」は変わる。」

・呼吸法などは重要。感情をコントロールできる。

・「やりたくない」ではなく、「つめたい」「さわりたくない」等の体の状態を認識する。それによて対策がたてられる。

・それらのからだの変化は現実で、やる気は仮想現実うえに、それぞれの脳の箇所のいすとりゲームなので、できるだけ、現実であるところの体の変化に注目すること。

・出来た効果を、体の変化として認識して数値化るる。「宙にういたみたい」等。

・やりたいことがあったら、体温を上げて行う。話している途中に息をとめない。

・言葉にする。「これは何々の練習だ」そうすると、その事実ではなく、言葉のほうが脳に記憶される。(少し書き換わるということ)

・感情を言葉にすることで、不安や心配から離れる。

・ファイル名は完成版などでなはくvol. 1,2,3,作って終わりをつくらない。(そしてそのまま大目標に向って続けるということ。)