子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ 澤田 敬 童話館出版

いかに自分が、子育てにおいて硬直しているかわかる本でした。
いつもピリピリイライラしてしまって、どうしてだろう思うのだが、義務的にやらなければならないことばかりに目がいって、頭で考えるばかりで、人間として大切なことを見失っていたなと、気がつかされました。

現代が急がしすぎるのか、自分の子育て経験値が少なすぎるのか、もしくはいずれもなのだと思いますが、お稽古事や、他者との比較、出来る出来ないではなく、人間として何が必要なのか。愛とはどういうことなのか、ということを改めて考えました。こういうことってとても現代的な問題のような気もします。勉強ばかりして、人より何かができることを重視されたりして、生活のことや、人間性というものがおざなりにされていないか、とドキッとしてしまします。大人になってから外国に住んで、人間としてのキャパが小さすぎること、子どものことも含めて生活経験があまりにすくなすぎることに、悩まされているのですが、親がどっしりと構えて、子どもと過ごすこと、ぎゅっと抱きしめてあげること、そのことが大切なのですね。今まで本当に何を見て生きてきたんだろう。