「ピーターのくちぶえ」作・エズラ=ジャック=キーツ 訳・きじまはじめ 偕成社


もしかしたら、読み聞かせをした娘よりも、読んでいる親の方が好きになってしまったかもしれない作品。

コラージュ等色々な技法をもちいた、音楽で例えるとジャズの様な雰囲気の、おしゃれな色彩感覚の絵が、大人の目も楽しませてくれる作品です。美しさもそうですが、何よりも登場人物の少年の子供らしい行動の数々が、子供の世界の豊かさを思いださせてくれます。毎日沢山の予定を子供に入れて、口を開ければ、宿題、とかあれやって、とかばかり話しているような日常をとても反省してしまいました。私自身は子供の目線におりることがあまり得意な方ではないのですが、この絵本を読むことによって、ほっと一息を突いて子供がどんな世界を見ているのか、その世界が大人のきまりでは割りきれないどんな素敵なものなのかを思いださせてくれる絵本でした。

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