「おやすみなさいフランシス」(世界傑作絵本シリーズ) ラッセル・ホーバン著 ガース・ウィリアムズ イラスト 福音館書店


子供の頃に読んで、妙に記憶に残ているので、手に取りました。特に記憶にあるのは、ガウンが「おおおとこ」に見えるページと、天井のひびのシーン、そして、最後に眠りにつくシーン。記憶に残っているから良い絵本だったのかなと思って手に取てみたのですが、要は実は子供心に結構怖かったのだなと思いました。このこわさは、想像力のこわさ。

夜よく眠っていた息子が、一時期眠れない(「なんでかわからないけれど、怖くてねむれないからそばにいて」)という時期があり、それがちょうどこのフランシスに重なり、子供に想像の世界がひろがる時期、夜との触れあいが始まる次期があるのかなと思った次第です。(同様のテーマの本は他にもあるので。)想像していると怖いけれど、実際には、ガウンだったり蛾だったり、子供が子供なりに、夜の世界と触れあっていく過程が印象的な本だったのだなと思いました。フランシスのお父さんとお母さんがゆったりと切り返すのが良いところ。フランシスも最後にはすっかり疲れて寝てしまうところが微笑ましい。

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