「いぬのマーサがしゃべったら」スーザン・メドー作・絵 フレーベル館

ここのところ、数ある絵本のなかから子供がまた読んでとせがむ本。

子供の絵本の読み聞かせをして思うのは、世界の名作といわれている絵本や、長い間語り継がれている絵本は、読んでいる大人も楽しめるということ。話は単純な時もあったりするのに、なぜか手に取るとワクワクする本。そのワクワクはいつもどこから来るのかなと思います。

似たような内容の本でも、ワクワクする本としない本があったり。勿論、絵の素晴らしさ等が関係することもありますが、やっぱり何といっても精神が自由に舞う感じ、そうして、登場人物の人間力の強さ。勇気や、人を思いやる気持ち、人間への根本的な信頼、ユーモアなど、そういう本に子供の頃の心がよみがえってワクワクするのかもしれません。

(絵本で時々ある、何かを学ばせようとしたり、お説教くさかったりするのは、やはり読んでいてもつまらない。)

まあ、たまに、何でこの絵本がこんなに好きなのか分からないというものもありますけれど、それはそれで、その時期の子供の心に触れるみたいでとても楽しいです。子供によって、好きになる本も全く違うし、読み聞かせで広がる世界って本当に広い。自分の子供時代を追体験するような気持ちの時も沢山あって、心がざわざわする時も沢山あります。

そんなはらはらどきどき、笑いと子供と一緒に感じながらこちらの本も読みました。この犬が話しができたら色々聞きたい!という気持ち、本当にわかる!とワクワクしながら読み進めた本でした。