永い言い訳 西川美和 文藝春秋

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西山美和さんの作品。視点がいつも現実的で痛いぐらいだ。どちらかというと、あまり見たくないものまで見なければならなくなるような作品が多くて、読むといつも少し落ち込む。 今回の作品「永い言い訳」も、素晴らしく上手くて驚きつつ、主人公に全く共感できず、この程度の家族ごっこで、今まで感じられなかった妻への気持ちを気づけるのかと思うと、そこがまた現実的すぎて、主人公のどこか浅はかな感じがまた更に助長されて、なんだか救われるはずの終わりで、またどっと疲れがでた。 この作品を映画化すると、一体どうなるのだろう。作品、特に主人公を演じる本木雅弘さんの演技がとにかく気になって仕方がないので、いつか時間をみて、作品鑑賞をしてみようと思う。